蒼空と雲ときみと

ワールド・ネバーランド~ククリア王国物語~ / 徒然なるままにゲーム / 創作 / ほそやさん

 
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192年 3日

初めて今の旦那さんと出会った、192年3日。
初めてのナルルに未亜とミアが感じたことを、おはなしにしてみました。

ナルルに関する勘違いなどございましたら、
「愛が足りない!」とお叱りくだされば幸いです。

8.jpeg

本文は追記のなかに。

----------

ナルル王国移住初日。
ガイドツアーに申し込みそびれたせいで、わたしは石畳の大通りをぶらついていた。
朝早いせいか、ひとがいない。

まだみんな寝てるのかな?
どんなひとたちがいるんだろう。仲良くしてもらえるかな。
なんて声をかけたらいいだろう。やっぱり最初は定番の挨拶でいいよね?

そうだ、自分の家がどこか確認しておかなきゃ。
メイビ区ってどこだろう。ひだり?みぎ?てまえ?おく?

やっぱりガイドツアーお願いすればよかったなあ…。

まっすぐ続く広い石畳に沿って見上げると、クリステアの尖塔が朝日に照らされてきらきらしている。
きれいだなあ。あそこにはお城があるんだっけ。
王様はどんなひとなんだろう。あ、カッコイイ王子さまとかいるといいな。

そのカッコイイ王子さまに、ひとめぼれとかされちゃったらどうしよう。
やだ、困っちゃう。そんな移住してきていきなりそんな王女とかだめですよう。

「移住者か?」
「!!!!!!!!!」

いきなり声を掛けられて、思わずびくっとしてしまいました。
ぼーっと尖塔を見上げてたようです。にやけてなかったよね?大丈夫だよね?

「見かけない顔だけど」

そう言って顔を覗き込んでくる、赤毛の男性。
歳は同じくらいでしょうか。たれ目で優しそうな雰囲気の方です。

「ミア・ジンガと申します!」
「俺はジャン・ルー・ランス。自宅は?」

あ、でもちょっと軟派っぽい。
女の人の扱いには慣れていそう。あくまで見た目のイメージだけど。

「メイビ区です」
「メイビ区ならここをまっすぐ行って、王宮前を左に行けばわかるはずだ」

聞いてないのに親切に教えてくれる。
でも結構ざっくり。

「ありがとうございます!」

なんで迷子だってばれたんだろう。地図片手に朝からうろうろしてたから?

「俺はクラウン・ハイムに住んでるから、困ったらいつでも来いとは言えないが」

わたしの顔をじっと見つめながら、思案顔で言葉を切る。

「お前、ザイアルのガイドツアーには参加してないのか?」

お前って呼ばれちゃいました。
ツアーは船に乗ったあと申し込み忘れに気づいたので、参加出来ませんでした!
という意味をこめて、うなずく。

「方向は?」
「音痴です」

初対面で「方向は?」って聞いてきたひとは初めてです。
回答はこれであってますか。

「じゃあ俺が案内してやるよ。いいよな?」

強引に優しいひとは嫌いじゃないです。

「じ、じゃあおねがいします」

こうしてわたしはジャン・ルー・ランスさん(どこまでが名前ですか)に
王国内を案内してもらうことになりました。

 ◆◆◆

ジャン・ルー・ランスさん(背はそんなに高くない)に連れられて市場にやってきた頃には、
すでにたくさんのひとが買い物をしていました。

いつの間にこんなにひとが!というくらいひとがたくさんいます。
さっきまでの大通りでひとりぼっちはなんだったんだ。

「おはよう~」
「おはようございます!」
「調子はどう?」
「誕生日おめでとう~!」
「明日ヒマ?どこか行かない?」

お祭りかってくらい、大変にぎやかです。
ナルルのみなさんは朝から元気なんですね。

「ジャン・ルーさん、おはよう!」
「おはよう」

ジャン・ルー・ランスさん(シャツの裾がだらしない)もあちこちから声を掛けられてます。

「ジャン・ルーさん、何してるの~?」
「べっつにー」

なんだか返答がテキトーすぎますが、誰も気には留めていないようです。

「ここが、市場。買い物はここでする。以上」

とても簡潔でわかりやすい説明は嬉しいのですが、ひとが多すぎてなにがなにやら…。
とりあえず、市場が大通りをぴろっと入ったところだというのはわかりました。

「ねえ、明日ヒマ?」

おお、ジャン・ルー・ランスさん(胸元も多少だらしない)が金髪のおねえさんにナンパされてます!

「じゃあ次に行くぞ。どこがいい?」

なんと!
明らかにジャン・ルー・ランスさん(でも不潔な感じではない)へのお誘いだったのに、
華麗にかつカンペキにスルーしましたよ!

「あ、じゃあ花のアトリウムを見てみたいです!」

金髪のおねえさんにはちょっと悪いとは思いつつ、元気よくリクエスト。
船から見た感じでもとてもお花が綺麗な島だったので、花のアトリウムとやらが気になっていたのです!

そういえば、よく見るとジャン・ルー・ランスさん(声は低め)が着ているのは、
この人の多いなかでもちょっと珍しい青い制服です。
きっちり着てない感じがジャン・ルー・ランスさん(あまり笑わないけどたれ目だから怖くない)の
テキトーな感じをさらに演出していていいですね!

ちなみにわたしはローク・エルグのブラウンの制服で、金髪のおねえさんはアクアブルーなので、
それぞれ違うエルグのようです。

いいなあ。アクアブルーの制服かわいいなあ。
わたしもシーラ・エルグでお願いすればよかったかな。あれはシーラ・エルグの制服だよね?

「それなら大通りに出てすぐだ」

あれ?じゃあジャン・ルー・ランスさん(素っ気無いわりに彼に声をかける人はひっきりなし)の制服は?
あれ?ランスって姓はそういえば?

さくさく行こうとするジャン・ルー・ランスさん(こどもにも人気)の背中に気づいて、
慌ててついていく。

と、

「ジャン!ジャン・ルー!ちょっと手伝ってちょうだい」

同じくその背中に声を掛ける金髪妙齢青制服のご婦人の姿。

「ん?ああ、そうか…」

ジャン・ルー・ランスさん(ヘアはサラサラ)がなにやらひとりごちる。
おや、なにかご予定がありましたか?わたしの花のアトリウムはどうなりますか?

くるりと向き直ると、
「悪い、俺は一度帰らなきゃならないんだが、
 花のアトリウムなら大通りに出て、クリステアの尖塔目指して突き当たるまでまっすぐいけば辿りつくから」

出ました、ざっくり道案内。
これはひとりで行けということですね?

「俺なら昼間はあちこちふらふらしてるから、なにかあってもなくても声をかけてくれ」

ふらふらって…それはどうなんでしょう。
あってもなくても、ということは声をかけなければいけないということですかね。

「じゃあな」

わたしの反応を待つまでもなく、ジャン・ルー・ランスさん(何度見てもたれ目)は、
呼ばれたご婦人のもとへ行ってしまいました。

紫色の大きなカブを持たされてます。荷物持ちのおしごとですね。
おお、みっつ一度に行きますか。それはちょっと過酷ではないですか。
でもジャン・ルー・ランスさん(顔色ひとつ変えない)は言われたとおりに素直に荷物持ちをしているようです。

まあいいや。
さて、では教わった花のアトリウムへ行ってみますか!

ひとの量に圧倒されながらも、大通りへ出てクリステアの尖塔を目指してまっすぐ進む。
なにやらスクランブル大混雑してる通りがありますよ?

大きなカフェラテ色の牛が横切るように行進しているし、こどもたちがわいわいしてるし、
「お待たせー♪」なんてデートの待ち合わせをしてる人たちもいます。

うらやましい。

…違う、通れる気がしません。
わたしはまっすぐ行きたいのです。

よし!と気合を入れてひとと牛(ラダスタインというそうです。顔は癒し系)のあいだを
縫うように通り抜け…た先で行く手をふさぐように大きな看板が立ちふさがる!

ここを通りたくばおれを倒してからにしろ!とかいうやつですね。
違いますね。

それは国のいちばんのひとがいろいろ載っている掲示板らしい。
有名人の一覧ってことでしょうか。

モテ王とかモテ女王とかもいるんですね!
たしかに、モテ王のアルバロさんはなかなかのイケメンです。
しかしここにこんなの発表して修羅場とかにはならないのかな。

人気者なんて項目もあるんですね~…ん?ジャン・ルー・ランス?
ジャン・ルー・ランスって書いてあります。
人気者の欄に「ジャン・ルー・ランス」と書いてあるではないですか。

ジャン・ルー・ランスさんといえば、ざっくり道案内をしてくださったあのたれ目の!
制服をだらしなく着こなしていて、あまり愛想が良い感じではないのに面倒見は良いあの!

だから人気者なんですかね…ナルルいちの人気者に声かけてもらっちゃいました。
あああ、なんか急に格好良く思えてきた!

あとでなにかお礼でも持って改めてご挨拶に行こうそうしよう!

ありきたりの文句だとは思うけど、
そのときは、まさかそんな人気者がわたしのパートナーになるとは思ってもみなかったのでした。

追記:
花のアトリウムには無事に辿り着きました。
突き当たるまでってそういう意味だったとは!間違ってはなかったけど、ざっくりすぎです!
白くてまるいいきものがぽゆんぽゆんしてました。おぁぴゅいってなんだろう。



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  • Author : 月篠ミア
     座右の銘は「明日できることは明日やる」
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  • Contents : 創作/ゲーム記録/ほそやさん
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