蒼空と雲ときみと

ワールド・ネバーランド~ククリア王国物語~ / 徒然なるままにゲーム / 創作 / ほそやさん

 
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部屋とうサムうと俺

結婚して最初のうちは、料理ばかりしていました。
毎朝棚から料理出してきて、朝ごはんの用意してくれる旦那さんが嬉しくて。

そしたらすぐに棚がいっぱいになっちゃって。

棚の整理をしていたら、
スペース空けたそばから旦那さんが食材を押し込むのでちょっと困った。

そんな新婚さんを、旦那さん視点で書いてみました。

cooking04.jpeg

本文は追記のなかに。

----------

最近、俺の可愛い奥さんが料理に凝ってるらしく、困っている。

いや、楽しそうに料理してる姿も、美味しい料理が食べられるのも嬉しいんだが、
加減を知らないのか棚いっぱいに食べ切れない量を作るんだ。

まあ、感謝祭の大食い大会で余裕で優勝してくるくらい、
彼女自身が女性にしてはよく食べるほうなのもあるんだろうが…。

こどもがいるわけでもない二人暮らしの生活で、
さすがに棚いっぱいの料理は、レストラン営業でも始める気かと思ってしまう。
酒場の経営を任せたら…いや、やめておこう。
とんでもなく張り切って俺のことは忘れられてしまいそうだ。

こっそり食材を買い足して置いておくと、ミアはそれで料理をしてくれる。
最近キノコ料理を食べてないと思い、俺はウロコ茸をいくつか採って帰った。

 ◆◆◆

夕3刻。

家に着くと、テーブルのうえにはこれ以上載らないくらい、
ところせましと並べられた料理の数々が目に入った。

ミアは、棚からポトフの容器を取り出してはテーブルへ運び、
テーブルから瓶の容器を選び取っては棚へ並べ、
そうやって、料理を抱えて棚とテーブルを何度も行き来している。

どうやら棚の整理をしているらしい。

「ただいま」

片付けに一生懸命で俺に気付かない。
棚に頭までつっこんで几帳面に瓶を並べてるミアの真後ろに立って、

「た だ い ま」

背中に声をかける。

ガンッ

俺の声に驚いて頭を強かにぶつけるミア。
まあ、想定の範囲内。かわいそうに。

「いたい…」

棚の中で小声で呟いて、もそもそと棚から抜け出てくる。

「あ、えっと、ごめんなさい!おかえりなさい!」

なにか飲む?と両手の瓶をテーブルに戻…
おい、そうやって横から押すようにしたら反対側からあんパンが落ち…

どさっ

ほら、言わんこっちゃない。言ってないけど。

音であんパンの事態に気がついてあたふたしているミアをよそに、
俺はこの状況で採ってきたきのこをどうすべきか思案した。

「あ、すぐ出かけるから、なにもいらない」
「そう。いまね、棚の整理してて。たくさん料理作りすぎちゃったから、綺麗に並べようと思って!」

嬉しそうに言う。
食べるとか配るとか処分するとか、減らす方向には考えが及ばないらしい。

もうテーブルの上には載りそうもない。
そう思って、ミアが瓶を入れようとしていた棚の隙間に、きのこをねじこむようにして収納する。

大きなロツは…入らないな。
まあロツなら市場で買えるし、これはいいか。

振り返ると、
ミアが右手にジャム、左手にハーブペーストを持って、
眉毛をハの字にしてこっちを見ていた。

トレイを使えばもっとたくさん運べるのに、その発想はないようだ。
そういうちょっと要領が悪いところも、かわいい。

「なに?」
「せっかく整理してるのにー!」
「入ったから問題ないだろ」
「むううう(●`ε´●)」

ミアが口を尖らせて唸る。

「じゃあ、訓練いってくるから。キノコ料理作ってくれたら俺が喜ぶ」
「はーい」

ふてくされた返事がかえってきたので、

「行ってきます」

瓶ごとぎゅっと抱きしめて、頭のてっぺんにキスをする。
俺より小さくて細いのに、剣士決定戦も難なく優勝してくる強い奥さん。

俺も少しは強くならないと。

「行ってらっしゃい。あまり遅くならないでね。寂しいから(。・ε・。)」

素直で可愛い奥さんに愛想尽かされないためにも。

 ◆◆◆

夜3刻。

「ただいま」

いい汗かいて帰ってくると、部屋の中はきれいに片付いていた。

「おかえり~!」

満面の笑みで出迎えてくれるミア。

「ねえねえ、ちゅーして(*´∀`*)」

両手いっぱい広げて、ちょっと恥ずかしそうに言う。
テーブルの向こう側で。

「後でな」

ちゅーして欲しいならこっち来いよ。なんだその微妙な距離。
俺は上着を脱ぎながらテーブルを見やる。

ん?テーブルの上に見慣れないものが載っている。
ラムサラに似た容器の…

「なんだ、これ?」

気づいた?とミアが笑う。

「あなたが採ってきてくれたウロコ茸で、出来ました☆」

いや、俺はこれが何で出来ているかではなく、何であるかを聞いているんだが…。

「ラムサラに似てるんだよね~。きっとラムサラみたいなのだよ!」

すごくテキトーなことを言う。

「最近訓練がんばってるみたいだし、あなたにプレゼントしようと思って」

いやいや、絶対俺を実験台にしようとしてるだろ。

「…せっかく作ったんだけど…いらない?(´・ω・`)
 ごめんね、せっかく採ってきてくれたキノコよくわかんないのにしちゃって(つд`)」

ああもうそんな顔するな!

「わかったよ、ありがたくもらっておく。明日にでも試してみるよ」

俺と似た赤髪を、撫でてやる。
すると今までの悲しそうな表情が一転、嬉しそうな笑顔に変わる。

本当、いむよりわかりやすいな。

「今日はもう寝るぞ」
「はい!」

オヤスミのキスをして、俺たちは床についた。

 ◆◆◆

翌日。

昨日ミアにもらったラムサラらしきものを試す気がなかなか起きなかった。
そしてうっかり家に持ち帰ってしまい、可愛い奥さんの顔はずっとふくれっつらのまま。

いらないならいいよ!と言って没収されてしまったのだが、
あれは本当になんだったんだろう。

ミアが試したなら聞いてみたいが、
俺がその話題に触れるとご機嫌を損ねそうなので、未だに聞けないでいる。

まあ、何かプレゼントでも買って帰ってくれば忘れるだろう。
お前とお前の料理が好きだってひとこと添えてな。

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  • Author : 月篠ミア
     座右の銘は「明日できることは明日やる」
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